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【北欧CD】 ARTOLOGY / JPP 【フィンランドの伝統】

¥2,800 税込

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説明しよう!
JPPとは「Järvelän pikkupelimannit (ヤルヴェラ村の小さなペリマンニ≓演奏家たち)」という意味で名付けられた、フィンランド西部の音楽を現代に引き継ぐフォークバンドである。

ヤルヴェラ村の在るフィンランドの中央オストロボスニア地方のカウスティネンは、フィンランドの伝統音楽の最重要の地。そこでは音楽をお金のためではなく息抜きや楽しみ、そして特に冠婚葬祭のために演奏するペリマンニ(農村楽師)が、音楽の文化を紡いできた。この地方の結婚式ではMCのように使われる音楽が一番重要、とすら言う。

結成当初から人気を博していたJPP。
メンバーの増減はあったもののめちゃくちゃ上手いフィドルをメインにハーモニウム(足踏み式オルガン)とコントラバスがいるという伝統的な編成は変わっていない。
Arto Järvelä (violin)
Matti Mäkelä (violin)
Mauno Järvelä (violin)
Tommi Pyykönen (violin)
Timo Alakotila (harmonium)
Antti Järvelä (acoustic bass)
今では彼らの子世代のペリマンニが育っているほどには時間が経ったものの、未だに彼らの与えている影響は計り知れない。

JPPは伝統的なカウスティネンの音楽を引き継ぎつつもスカンディナヴィアだけでなくアメリカやハンガリーなど様々な音楽の要素を取り入れたことで伝統と革新の両面を合わせ持った稀代のバンドとなった。
アグレッシブなフィドルが奏でるメロディの勢いとしかし仄暗さを感じる魅力的な音色はいかにもフィンランド音楽のフィドル、という感じがして良い。
それに加えて特筆したいのはハーモニーを重視した音楽性だろう。
オルガンのTimoがその中心を担っている、時に意外性を持っていて、でも何故か耳に馴染む和音の数々。その上手さには相変わらず唸らされてしまう。

メンバーそれぞれの活動が忙しくなる中、1998年の前作から8年ぶり、2006年にリリースされた本作は伝統曲は一切無く全曲がオリジナルかつアルト・ヤルヴェラの作品である異色のアルバム。しかし、これがまた名曲揃いで、聴けば聴くほど癖になる。他のJPPのアルバムと比べても、個人的には評価の高いアルバムである。
時々わけのわからない拍子が混ざったりわけのわからない和音が出てきたり(もちろん褒め言葉である)、そういうあたりのオリジナリティが子世代の代表的なバンドであるFriggを育てたのだろうなと、Friggをご存じの方は聴けば納得するだろう。

それでもフィドルの弓のビート感や旋法に伝統的な要素は多く残されている。
このように伝統音楽は形を変えつつ、しかし大切な物は失われないように、バトンが渡っていくのなら、北欧伝統音楽の未来は明るいのではないだろうか。

メンバーそれぞれの活動も調べると色々出会えておすすめである。

伝統性   ★★★☆☆
オリジナル性★★★★★
民族音楽感 ★★★★☆
演奏技術  ★★★★★

全10曲 約50分 日本語解説付き

動画は収録曲では無いですがJPPらしさを感じる参考音源になるかと!
(BASEショッピングアプリでご覧の方はこちらのリンクからご覧ください)
https://youtu.be/9i-3wxSWIO8
https://youtu.be/5YIeE-KxGrc

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