2022/04/02 15:04



中の人イチオシのニッケルハルパ奏者Magnus Holmströmと有名バンドVäsenのギタリスト Roger Tallrothの弟子でもある12弦ギター奏者、Tomas Limpan LindbergのデュオによるCD。
数曲のトラッド、現代曲の他はオリジナル曲が中心になっています。

マグヌスのニッケルハルパの魅力は「理性的な音がすること」だと思っています。

スウェーデンにはたくさんのニッケルハルパ奏者がいますが彼のソロは聴いていても飽きない緻密な計算が施されているように感じます。
それすら感覚だけでやってのけているのかもしれませんが、いずれにしても滅法上手いです。

リンパンのギターはメロディ、ハモり、コード、バッキングと様々な役割を時と場合に応じて使い分けているのが特徴で、
それらは1曲の中でシームレスに移り変わります。

この2人のデュオは音楽的・芸術的でありながらも理系っぽいと思っていて(※個人の感想です)、
それは他のCDと一線を画すひとつの要因になっているかと。
聴くとSLBの音だな、とわかります。
それはひとえに彼らのスタイルを確立しているからで、マグヌスはニッケルハルパの講師も務めていますが、
やはり長年演奏してきたことによって培われる自信、貫禄、安定感は強いなと思うのでした。

中の人絶賛の一枚です、ぜひこの機会に。