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【ついに見つけたVäsen郷】Melliken / Väsen【北欧CD】
¥3,000
デュオとなったVäsenの、2枚目のアルバムが発売となりました! ちょっと迷走の陰もあったように思える前作「DUO」から一気に飛躍し、2人であのVäsenサウンドに辿り着いたと感じます。 Olovの弾く古いタイプのニッケルハルパは躍動的でありつつ美しい音色を奏で、Mikaelのエレキヴィオラの低音がそこにアグレッシブなリズムやリフを添えます。 これはかっこいい。完成してしまった、とすら思いました。とてもおすすめ。 日本でいま取り扱っているのは多分レソノサウンドだけなので、CDとして欲しい方はぜひ。 Olovに日本のみんなへメッセージを書いてもらいました! Dear friends of Väsen in Japan! We have built a new sound and a new repertoire that we would love to share with you. We miss you a lot and hope to see you in person soon. Väsen’s new album “Melliken” invites you to enter a colorful, expressive world in which Olov and Mikael’s music runs through the generations like a common thread. Traditional tunes are commented on by new compositions and the old tunes played by Gustaf Strutz, Melliken and Gustav Uggla gain wings and fly once more. A dark touch on the bass viola and the violoncello da spalla combines with silvery nyckelharpas to form a unique sound and interplay. Melliken is the latest stage in Väsen’s long musical journey which now spans almost four decades. As always, joy and love of the music are at the heart of it all. The album’s title, ”Melliken” was the nickname given to the fiddler Per Persson Menlös in his home village of Hedesunda. All the traditional tunes on this recording are linked to the area along Dalälven, where it becomes the border between the provinces of Uppland and Gästrikland. But the river wasn’t a border for the people who lived there. Dalälven made it easy to travel and connect. 親愛なる日本のヴェーセンの友だちのみなさん!わたしたちは新しいサウンドと新しいレパートリーを作りあげました。みなさまにそのことをぜひお伝えしたいと思います。わたしたちはみなさんのことがとても恋しく、すぐにでも直接会いたいと願っています。 ヴェーセンの新しいアルバム、「メッリケン」は、みなさんを色鮮やかで表情が豊かな世界へと誘います。そこではオーロヴとミカエルの音楽が共通した筋道の様に時代を駆け抜けていきます。伝統曲は新しい構成によって解釈が付けられ、グスタフ・ストルッツとメッリケンとグスタフ・ウッグラによって演奏されたその古い曲たちは、羽を得てもう一度飛び立つのです。ベースヴィオラとヴィオロンチェロ・ダ・スパッラのダークなタッチは、シルベルバスハルパと融合してユニークなサウンドとインタープレイを形作るのです。メッリケンは、今やほぼ40年に渡ろうかというヴェーセンの長い音楽の旅における一番新しい道程です。これまで通り全てその中心には、音楽の喜びと愛があるのです。 このアルバムのタイトル「メッリケン」は、ヘーデスンダ出身のフィドル弾きペール・ペーション・メンルースに与えられたあだ名です。 このレコーディングにおける伝統曲は全て、ダール川沿いの地域に因んだものです。ダール川はウップランド地方とイェストリクランド地方の境をなしていますが、そこに住む人々を隔てるものではありませんでした。その川が旅をするのも交流するのも容易にさせたのです。 関連CD トリオ時代のもの https://resonosound.thebase.in/items/67550541 前作 https://resonosound.thebase.in/items/48094363
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【伝統を紡ぎ、つなぐ糸】Silver Knot / Yuki Noma & Riko Matsuoka【北欧・ケルトCD】
¥3,300
レソノサウンドでライブをしていただいてから3年、おふたりの待望の1stアルバムが発売になりました! 下に掲載している動画はレソノサウンドで撮影されたものになるのですが、私、この2人のデュオが大好きで……本当に暖かさが伝わってくる良いデュオだなと思います。 野間友貴さんが弾いているのは、ノルウェーの民俗楽器「ハーディングフェーレ」です。普通のバイオリンとは見た目も音色も奏法も違うのですが…… ハーディングフェーレについて詳しく知りたい方は私が以前書いたこちらの記事をご覧ください。 https://www.resono-sound.com/2021/02/02/post-1460/ 松岡莉子さんが弾いているのはスコットランドのハープです。莉子さんは昨年、キングレコードからメジャーデビューしました。その時の肩書きはケルティックハープ奏者になっています。莉子さんはもちろんアイルランドやその他の地域の音楽にも詳しい方ではありますが、ルーツとなっているのはスコットランド音楽だと思うので、レソノサウンドではあくまでもスコティッシュハープ奏者と呼びたいと思っております。(「ケルト音楽」の方が売り出しやすいんですよね、商業的に。それは分かっているつもりです) スウェーデンとスコットランド、お互いが大切にしているものを尊重しながら、二人にしか生み出せない音楽を生み出しているのはリスペクトの表れだなと思います。二つの旋律が見事に混ざり合うとき、スウェディッシュフォークの良さがとてもよく表れていると思いますし、聴きやすさ、取っつきやすさはスコティッシュフォークの良さが存分に発揮されていると感じます。 とてもおすすめのCDです。 ぜひこの機会に。 Pay IDアプリからご覧の方はこちらのリンクで収録曲を聴くことができます。 https://youtu.be/xd_jBk2kXIc https://youtu.be/0q_Xq4d5rQE https://youtu.be/clTgtZB3OWI
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【故郷のような新境地】 Duo / Väsen【北欧CD】
¥2,200
ニッケルハルパのOlov Johansson、5弦ヴィオラのMikael Marin、12弦ギターのRoger Tallrothと言えば無印良品BGM8にも収録されている超有名ミュージシャンで、3人はVäsenというバンドを結成していた。 しかし昨年11月、ギターのローゲルがVäsenを脱退することを発表。 デュオとなった2人での初のアルバムがこの「DUO」である。 今まで5弦ヴィオラを弾いていたMikaelがエレキヴィオラを駆使しウッドベースのような低音を出したり、肩乗せチェロを使うなど新たな試みは各所に感じられる。Olovも、シルベルバスハルパという古い時代のニッケルハルパや、オクターヴハルパという普通のニッケルハルパより低い音の出る楽器を使っている。 今まで伝統音楽をモダンに解釈し、新しい音楽を見せ続けてきたVäsenだが、ある意味伝統性に再帰したかのようにも思える編成であり選曲となったVäsen Duo。しかし、流石Väsenと言ったところか決してありふれたところには帰らずに、新しい音楽を提供している。 実際にオリジナル曲の他に、伝統曲、そして故郷Upplandの作曲家Eric Sahlströmの曲が数曲収録されている。有名な曲で他のミュージシャンもカバーしている曲だが、Väsenのそれはずば抜けて上手い。伝統曲はオリジナリティに溢れるアレンジとなっている。そしてそれらはDuoでなければ生まれなかった発想かもしれない。 Olovという稀代のメロディプレイヤーとMikaelという縦横無尽に立ち回ることのプロが一つになったとき生まれる音楽とは。 新境地に辿り着いた二人の演奏をぜひ。 オリジナル度★★★★☆ かっこよさ ★★★★☆ 民族音楽感 ★★★☆☆ 演奏技術 ★★★★★ 全16曲 ショッピングアプリBASEからご覧の方は以下のURLから参考動画が見られます。 https://youtu.be/NSeraMfUrOQ https://youtu.be/_JM73DSNj1g
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【伝説タッグ、ここに在り】Aly Bain & Ale Möller【ケルト・北欧CD】
¥2,750
スコットランドの名フィドラー、Aly Bainとスウェーデンの多彩な楽器を演奏するAle MöllerによるCD。Aleがアルバムのジャケットで持っている楽器、マンドーラについてはこちらの記事をご覧いただきたい。 https://www.resono-sound.com/2020/07/04/post-842/ 基本はフィドル(ヴィオラ)+マンドーラのスタイルでシェットランドやスウェーデンの伝統曲を演奏している。 Alyはスコットランドの元首相に「スコットランドの象徴」とまで呼ばれた人物で、アイリッシュとはまた違ったスコティッシュフィドルの趣を魅せる。Aleのマンドーラは伴奏楽器でありながらメロディに絡み合っていき、一つのサウンドを作り上げている。また、オーバートーンフルートなど各種笛を効果的に使用しているのも特徴だ。 Fully Riggedは2001年発売の1stアルバム。 シェットランドの伝統曲を中心に少しスウェーデンの伝統曲といったバランスになっていて、既に完成された息の合い方を聴かせてくれる。 Beyond the Stacksは2007年発売の2ndアルバム。 こちらもシェットランドの伝統曲を中心に少しスウェーデンの伝統曲の配分で、1曲だけAleのオリジナル曲が演奏されている。 前作も今作も、編成からすると撥弦楽器+フィドルという非常に聴きやすく(ある種薄く)なりがちな編成であるが、この二人に関してはメロディとバッキングのように明確な役割分担がなされていないため聴き応えが十分にあるのが特徴だろう。Aleのアプローチは本当にスウェーデン人らしい「概念」に囚われない動きを教えてくれる。 ということで一見すると聴きやすいデュオCD、しかし玄人向けの「濃さ」も持ったCDであることは確実だと言えるだろう。 参考動画 https://youtu.be/P6DoQCc1mwM https://youtu.be/NMRsER1HjlQ https://youtu.be/qHKR3rJlTjM
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【濃縮還元スウェディッシュ】Anders Rosén & Jonas Åkerlund【北欧CD】
¥2,800
スウェーデン、それも西ダーラナの濃ゆいCDが入荷しました! 演奏者はフィドルを中心に様々な楽器を演奏するJonas Åkerlundとその師匠、Anders Rosénという最高の組み合わせ。Jonasはギターなども演奏する奏者ですが、これらのアルバムではフィドルとセックピーパ(スウェーデンのバグパイプ)の演奏にとどめています。 フィドル2本という、スウェーデン伝統音楽の本質とも言える編成で、リズムも迷子になるような土地土地の伝統曲を演奏しているアルバムたちですが、Jonasの意向でYouTubeやSpotifyにはアップロードされていません。これはCDを手に入れるしかありませんね! アルバムには使われているチューニングまで記載されているものもあります。曲が変わると変則的なチューニングにすることもあるようです。曲の伝承者と地名が載っている資料的価値の高いブックレットも充実しています(スウェーデン語ではありますが…。) 今回は4タイトル入荷することができました。 Jonasは元々南スウェーデンの出身ですが、若い頃からAndersの元へ通っていたようです。 Den Ljusblå Leken (2008) 27曲中Andersの作曲した2曲を除き全てトラッドという魅惑のアルバム。 デュオとしては最初のアルバムですが、完成度は既に境地へ達しています。 Skymningslek (2012) このアルバムではJonasがちょこっとギターを弾いていますが、控えめなギターがまた良い味を出しているんです…! 1/3くらいがAndersの作曲になっています。とはいえもうトラッドと同じ感覚で聴けるんですが。 Hälsningar (2019) 打って変わって半分以上の曲がAndersのオリジナル曲である作品。 Andersの曲はダーラナだなって感じのリズムとフレーズでもはやトラッドとの区別がつきません。80年代から指導者として活躍していた彼の作品も後にトラッドとなることでしょう。 Rent spel och klara fönster (2022) さて、こちらが最新作になります。 土地の作曲家の作品にフォーカスしたアルバムで、Andersのオリジナルはありません。 このアルバムではなんと8種類ものチューニングが使い分けられているようです。(しかもA=432Hz) 近代の曲だからか、比較的聴きやすいものが多いように感じます。 聴いていて楽しい作品です。 関連CD 【中世ファンタジー】Prins i Puttalandet / LURE【北欧CD】Jonasが参加 https://resonosound.thebase.in/items/67572687 【生活と音景色】Tritulen / Tritulen 【北欧CD】Jonasが参加 https://resonosound.thebase.in/items/67737982
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【あったか~いフィドル&ギター】om sommaren / Haugaard & Høirup【北欧CD】
¥2,500
2004年に発売されデンマークのグラミー賞を受賞した名盤。 フィドルのHarald Haugaardはデンマークを代表するフィドラーの一人。 暖かみのある音色が特徴的だと思います。 ギターのMorten Alfred Høirupも代表的なミュージシャンです。 伝統音楽に囚われすぎないアプローチが魅力的。 そして数曲、ヴォーカルも担当しているのですが、渋い声でそれもまた良いです。 この二人が合わさると本当に暖かい音楽が生み出されます。 デンマーク音楽に興味がある方、そしてほっこりしたい方におすすめのCDとなっております。 彼らの演奏はYouTubeに少しあります https://youtu.be/bU3CnY-j0rg https://youtu.be/-X97rYMqi0E
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【地道にコツコツと】Fourmilehouse / Alan & John Kelly【アイリッシュCD】
¥2,500
アイリッシュフルートのジョンケリーとピアノアコーディオンのアランケリーがトラッドの曲を12セットも演奏しているCD。ギターやブズーキが伴奏に加わってリールやジグといった伝統的なアイルランドの音楽を演奏しています。目立った派手さは無いのですが、上手い人たちの演奏なのでとことん手堅いなという印象があります。こういう演奏から曲を覚えたりしたいですね。 全体的に爽やかな印象です。聴きやすいアイリッシュ音楽をお探しの方にもおすすめ。 しかし一番にはプレイヤーの方に聴いていただきたいCDです。 関連CD 【おしゃアコ】MOSAIC / Alan Kelly【アイリッシュCD】 https://resonosound.thebase.in/items/65131795 参考音源 https://youtu.be/I9vL2Wvn4Dg https://youtu.be/fpeDybhpwwI
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【光と闇の相乗効果】between the dark and light / Nancy Kerr & James Fagan【英国CD】
¥2,500
イングランドの伝統を引き継ぐ超かっこいいミュージシャンのCDを入荷しました! ナンシー・カーはイングランド出身のフィドラー&ヴォーカリスト。動画を見ていただくとわかるのですが、技巧的なフィドルを弾きながらぶれない音程で歌っています。 対してジェームス・フェーガンは圧倒的なテクニックでギター型のブズーキを弾き、歌も歌う名ミュージシャン。 この二人が組み合わさったら良い音楽になるに決まってる、そんな音楽家たちの名アルバムがこちらです。 デュオでの3枚目のアルバムとなる本作では二人の美しい歌声のハーモニーとはちゃめちゃに上手いフィドル&ブズーキの音色を楽しむことができます。 アレンジメントとしてはかっこいい&楽しいに振り切っている音楽性になっています。 アイリッシュともまた違ったイングランドの伝統音楽を満喫できる名盤です。 歌もインストもありトラッドもオリジナルもある充実の60分。 お買い得価格でご提供させていただきます!ぜひお手にとっていただけますと幸いです。 PayIDアプリからご覧の方はこちらのリンクからサンプル動画を視聴いただけます。 https://youtu.be/2RvwoDmt8jQ https://youtu.be/BYyJvvUsjDA https://youtu.be/V0ZcQOWL53c
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【自然体がいちばん】Timglas / Ulrika Gunnarsson & Jonas Åkerlund【北欧CD】
¥2,800
ヴォーカル・ハーモニウムのUlrika Gunnarssonと多様な楽器を演奏するJonas Åkerlundのデュオアルバム。JonasはこのCDだけで、フィドル、ヴィオラダモーレ、ギター、シターン、マンドリン、北欧の笛、ハーモニカを演奏しています。特にギターのアプローチの仕方は他の誰も真似できない境地に達していると感じています。 1曲だけあるJonasのオリジナルを除いては、伝統曲、19世紀から20世紀頃の音楽家の残した歌と曲を中心に演奏しています。スモーランド地方という南スウェーデンの曲が多めです。 歌と曲と書きましたが、インストのトラックもあり、そこではUlrikaのハーモニウムに乗せてJonasがフィドルを弾いています。それらが良いバランスで選曲されています。 Ulrikaの歌声は気取らないところが良いです。でもときどき迫力もあります。 Jonasのコーラスも良い声してるんです、これがまた。 ミックスがとても自然なのでいかに普段聞いているポップスの歌声が加工されたものかを痛感してしまいます。 決して華々しいアルバムではないのですが、しみじみと良いアルバムであることは間違いないでしょう。 PayIDアプリからご覧の方はこちらから二人の演奏が試聴できます。 https://youtu.be/rx1la435vcA https://youtu.be/wOxsx8T3qv0
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【故郷のつながり】DET DURAR / Josefina Paulson & Carina Normansson【北欧CD】
¥2,800
スウェーデンのVästmanland地方出身のフィドル・ニッケルハルパ奏者2名によるデュオのレコーディング。収録曲としてはVästmanland地方の、「トラッドとして扱われているものの作曲者が特定できる程度には近代の曲」を多く収録しています。 別途コラム(https://www.resono-sound.com/2020/06/22/post-820/) にも書きましたがスウェーデン音楽におけるデュオというものはもはや「完成」された編成で、それをひたすら感じられるのがこちらのアルバムになっています。特に同じ地方のriksspelman(公認民族音楽家)を取得している2人ですので、その息のぴったりさは群を抜いています。ひとくちにスウェーデン音楽と言っても地域によって特徴は様々ですからね。 また、ヨセフィーナがフィドルを弾いている珍しいアルバムでもあります。(半分以上はニッケルハルパかコントラバスハルパですが。) 2人で弾いていたメロディが気付かないうちにどちらかがハモりへ移り、ときにはいわゆる伴奏の音型すら使いながら、2本の楽器とは思えない一体感を聴かせてくれます。特にヨセフィーナがフィドルを持っている曲はどちらがどちらか分からないくらいに混ざり合っています。 とてもトラッドなCDではありますが、選曲がちょうど良くて聞き飽きたり疲れることなく楽しめるかと。その「伝統性に良い意味で反した親しみやすさ」が魅力の2人です。 伝統性 ★★★★★ 癒やし ★★★☆☆ 演奏技術 ★★★★★ 一体感 ★★★★★ 民族音楽感★★★☆☆ 全17曲 約40分
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【ギター革命】ROSCO / Roger Tallroth & Scott Nygaard 【アコースティックCD】
¥2,800
スウェーデンのフォークバンドVäsenでも活躍していた12弦ギターの奏者Roger Tallrothと、ブルーグラスなどのアコースティックなジャンルで名を馳せるScott Nygaardのデュオアルバム。ゲストとしてEmma Reidがフィドルで参加しています。 方向性としてはケルト圏の音楽性、スウェーデンの音楽性と、ブルーグラスの要素、ジャズ的な語法、など様々な要素がおり混ざってオリジナリティのある音楽を生み出しています。 とにかく疾走感に溢れていてかっこいいアルバムですね。 2曲をセットにして収録するのはアイリッシュ的ですが、1曲がpolskaというスウェーデンの音楽だったりするのでもう本当に彼らにしか出来ないことをしているなという印象です。 ちなみにRogerは無印良品BGM8のストックホルムをプロデュースした人でもあるだけに、全体的に無印良品っぽさは感じるかもしれません。あれをかっこいいに全振りした感じです。 オリジナル度★★★★☆ 勢い度 ★★★★★ 演奏技術 ★★★★★ 民族音楽感 ★★☆☆☆ 全13曲 約50分 こちらのCDはYouTubeで全曲の試聴が可能です。 https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nKORMgus3Ie4aPRMqZsrSscmv6fOgl5sA
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【フィドルとヴィオラの縁結び】Marin Marin【北欧CD】
¥2,800
5弦フィドルのMia Marinと5弦ヴィオラのMikael Marinによる奇跡の弦楽デュオ、Marin MarinのCDを3タイトル入荷しました!! 紹介記事はこちら→https://resonosound.thebase.in/blog/2021/06/12/134748 語るより聴いていただいた方が早いと思うので下に掲載の動画をご覧ください。 それぞれ、 「Tiden」ほぼオリジナル 2016年リリース 「Småfolket」ややトラッド寄り 2011年リリース 「Mot Hagsätra」トラッドとオリジナル半々 2008年リリース という感じですのでお好みに合わせて、あるいはお気に召した場合は片っ端から聴いても損は無いミュージシャンだと思います。 伝統度★★★★☆ 楽しさ★★★★★ バラエティ度★★★☆☆ 演奏技術★★★★★
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【快活に、激しく】Allegro Violent / Erika & Cecilia【北欧CD】
¥2,800
超絶クールなフォークデュオ、Erika & Ceciliaの2019年発売の新譜が入荷しました! 4thアルバムになります。 フィドルのErikaとニッケルハルパのCeciliaによるデュオのCDは他に2種類取り扱いがございますが、かっこよく、魅せるような方向性はそのままに、より技術を着実な物にしてきたという印象です。 3曲目がニッケルハルパの高速ピチカートを伴奏に二人で歌う曲となっているのですが、それもまたかっこよくて…間奏のフィドルも良いですし、最終的に弾きながら歌うので二人で4つの音を操ることになっています。凄まじい。 やはり彼女たちの魅力は惚れ惚れするくらいかっこいいことにあると思うので、2ndから10年近い年月が流れてもその部分が保たれていて非常に嬉しかったです。 突き進むErikaのメロディと、少し下でそれを支えるニッケルハルパの安定感。 このあたりの要素は維持しつつも落ち着きは過去作より増していて、かっこいいんだけど振り落とされずに聴けるようなサウンドに仕上がっていると感じます。 それにしたってタイトルが「Allegro Violento」ですからね!クラシック用語で「快活に、激しく」といったところでしょうか。その点はErika節を期待している皆さんにもご納得いただけるCDかと。 伝統性 ★★★☆☆ かっこよさ★★★★★ 演奏技術 ★★★★★ 民族音楽感★★★☆☆ 全11曲 約37分(曲数を減らして1曲あたりの密度を上げてきた印象です) 関連CD Pärlor / Erika&Cecilia https://resonosound.thebase.in/items/26383345 Örhängen / Erika & Cecilia (彼女たちの2ndアルバム) https://resonosound.thebase.in/items/32134063
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【疾走感と奥深さ】Holmgång / Ale karr & Esko Järvelä【北欧CD】
¥2,800
Dreamers Circusのシターン担当Ale Carrと、Frigg, Tsuumi sound systemなどで活躍するフィドラー、Esko Järveläのデュオアルバム。 アレはスウェーデンとデンマークの、エスコはフィンランドの伝統音楽を聴いて学んで育った過去があり、今の大御所のポジションにいるフォークバンドの息子世代、という若手ながらも頭一つ抜けた実力のある二人です。 アレの演奏しているシターンという楽器ですが、北欧マンドーラとも呼ばれ、そちらについてはこのブログで詳しく解説しております。 https://www.resono-sound.com/2020/07/04/post-842/ このアルバムの第一印象はキャッチーさです。 軽快なシターンの刻みと伸びやかなフィドルは聴いていてテンションが上がるタイプのCDであることは間違いないでしょう。 2曲のトラッドを除いてはオリジナル曲なのでその点も良い意味で聴かせてくれる曲をラインナップしていますね。 ただ、2回3回聴いているとキャッチーなだけではない味わいがあることに気が付きます。 リズムを刻んでいないときのシターンはまろやかな音色でフィドルに寄り添い、 エスコのフィドルはいかにもフィンランドのフィドルらしい独特の艶があります。 世界を股にかけ各地のフェスに出演している彼らが伝統音楽を愛していることは言わずとも伝わることでしょう。 あっという間に聴けてしまう疾走感と、繰り返し聞きたくなるコクの両立は難しく、 それが成し遂げられているこのCDは素晴らしいです。 どの国っぽい、がそれほど無いけど漠然と北欧っぽい、と感じるのも面白いところですね。 聴きやすさ ★★★★☆ 民族音楽感 ★★☆☆☆ 爽やかさ ★★★★☆ 演奏技術 ★★★★★ 全9曲 約45分 【こんな人におすすめ】 勢いのある演奏が好きな人、さわやかな音楽が聴きたい人、擦弦楽器と撥弦楽器の両方を楽しみたい人 ショッピングアプリBASEからご覧の方は以下のURLから参考動画が見られます。 https://youtu.be/hbMEensBSsg https://youtu.be/jKsgyDeBPy4 https://youtu.be/CBOhmIOw750
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【計算され尽くしたデュオ】PATINA / Storis Limpan Band【北欧CD】
¥2,700
熱い商品紹介記事はこちら→https://resonosound.thebase.in/blog/2020/11/13/154740 ニッケルハルパのMagnus Holmströmと12弦ギター、シターンのTomas Limpan Lindbergのデュオによるバンド、 Storis Limpan Bandの2ndアルバムが入荷しました! 1stアルバムはこちら→https://resonosound.thebase.in/items/41060897 数曲のトラッドの他は彼らのオリジナルや現代曲が中心となっていますが、爽やかで聞きやすい曲が詰め込まれた心地良いアルバムになっています。 外見はイカつい兄ちゃんたち、という感じのある二人ですが(笑)、演奏はトラッド志向を感じられる丁寧な録音になっています。マグヌスのニッケルハルパは理性的で上手いです、本当に。 彼らの演奏はYoutubeで試聴ができます!ぜひご覧ください。 オリジナル度★★★☆☆ 爽やか度★★★★★ 民族音楽感★★☆☆☆ 演奏技術★★★★★ 1st,2nd二枚同時購入キャンペーン実施中! https://resonosound.thebase.in/items/41064121 下に掲載している動画です(BASEショッピングアプリでご覧の方はこちらのリンクからご覧ください) https://youtu.be/Klp9CCJCsjU https://youtu.be/XpqWUJaywZ0 https://youtu.be/DOeswvvJu68
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【始まりはいつも二人】 Storis Limpan Band / Storis Limpan Band【北欧CD】
¥2,700
ニッケルハルパのMagnus Holmströmと12弦ギター、シターンのTomas Limpan Lindbergのデュオによるバンド、 Storis Limpan Bandのアルバムが入荷しました! 好評を博しているセカンドアルバムの紹介はこちら→https://resonosound.thebase.in/blog/2020/11/13/154740 順序が逆になってしまいましたが1stアルバムを入荷しました。 2ndの10年前に作られたアルバムなので、方向性も今とは少し違う趣を感じます。 それでもSLBはSLBなのでやはり二人の息の合い方、相性の良さ、緻密な構成、それらは充分に感じられることでしょう。 曲は1曲を除き全てオリジナル曲で、今よりもむしろ色々やりたかった時代なのかな、などと感じます。しかし整った北欧サウンドは聴いていて心地良いです。 オリジナル度★★★★☆ 爽やか度★★★★☆ 民族音楽感★★★☆☆ 演奏技術★★★★★ 全12曲 約45分 1st,2nd二枚同時購入キャンペーン実施中! https://resonosound.thebase.in/items/41064121 下に掲載している動画です(BASEショッピングアプリでご覧の方はこちらのリンクからご覧ください) https://youtu.be/DOeswvvJu68 https://youtu.be/EH0jmDxzjJw https://youtu.be/SGacAxPGsic
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【大きな木の下で】små saker och stora ting / Josefina Paulson【北欧CD】
¥2,800
SOLD OUT
ニッケルハルパ奏者のJosefina Paulsonとギターその他弦楽器奏者のJonas Åkerlundのデュオが織りなす響きは、聴くだけで北欧の風を感じることができるでしょう。部屋に流せば、もうそこはスウェーデンです。 タイトルは日本語で「小さいものと大きいもの」 このCDではスウェーデン伝統音楽とオリジナル曲を半分ずつくらいのバランスで聴くことができ、これから初めてスウェーデン音楽を聴いてみたいと思う方に本当におすすめのアルバムで、どれを聴くべきか迷っている方にはとりあえずこちらをおすすめしています。 しかも、JosefinaのレーベルにはもうこのCDの在庫はないらしく、そういう意味でも貴重な品物です!この機会にぜひ! 今だけブックレットの日本語翻訳が付いてきます。 二人の演奏はYoutubeでもご覧いただけますのでご参考になさってください! 下の動画はアルバム収録曲です! モダン度★★★☆☆ 癒やし度★★★★☆ 民族音楽感★★☆☆☆ アンサンブルの上手さ★★★★★ 関連CD →dag och natt / Josefina Paulson https://resonosound.thebase.in/items/23627464 下に掲載している動画です(BASEショッピングアプリでご覧の方はこちらのリンクからご覧ください) https://youtu.be/S5wGPsWwaOs https://youtu.be/0Jv4y36YRK8
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【ゆったり流れる時間のように】dag och natt / Josefina Paulson【北欧CD】
¥2,800
熱い紹介記事はこちら→ https://thebase.in/mag/resonosound/2020/07/20/141236 ニッケルハルパ奏者のJosefina Paulsonとギターその他弦楽器奏者のJonas Åkerlundのデュオが織りなす響きは、聴くだけで北欧の風を感じることができるでしょう。部屋に流せば、もうそこはスウェーデンです。 タイトルは日本語で「昼と夜」 まさに昼間から夜に時間の流れていくような、あるいは昼夜を問わず彼らにとってそこに在る音楽を表現しているのでしょうか、穏やかに聴けるアルバムとなっています。 曲目としてはオリジナルが多いですが、スウェーデン音楽らしさのたっぷり詰まった爽やかで心地良い一枚です。 なお、JosefinaのレーベルにはもうこのCDの在庫はないらしく、そういう意味でも貴重な品物です!この機会にぜひ! 今だけブックレットの日本語翻訳が付いてきます。 二人の演奏はYoutubeでもご覧いただけますのでご参考になさってください! 下の動画はアルバム収録曲です! オリジナル度★★★★☆ 癒やし度★★★★☆ 民族音楽感★★☆☆☆ アンサンブルの上手さ★★★★☆ 関連CD →små saker och stora ting / Josefina Paulson https://resonosound.thebase.in/items/19841703 下に掲載している動画です(BASEアプリでご覧の方はこちらのリンクからご覧ください) https://youtu.be/Y_NDgRdoaB0 https://youtu.be/5YYK6m8QxOs
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【魅せる伝統】 Örhängen / Erika & Cecilia 【北欧CD】
¥2,700
前作「Pärlor」から3年、2007年発売のErika&Ceciliaによる待望の2ndアルバム。前作のタイトルがパールで今作がイヤリング、といかにもお姉様たちらしいタイトルになっています。 編成はフィドルとニッケルハルパのデュオ。Ceciliaの使うニッケルハルパは通常のニッケルハルパよりも下の音域が拡張されているので豊かな低音を響かせるシーンもあります。Erikaのフィドルは装飾音も多用されたうねるようなリズム。みんなが知っている曲でもErikaが弾くと「こう変わるのか!」という驚きを与えてくれます。 2人とも同じUpplandの出身ということもあり息はぴったり。彼女たちのプレイスタイルは非常にかっこよく、ヒールブーツを履いてストンピングをしながら演奏している動画も見られます。というかっこよさに惹かれた私は敬意を込めて2人のことをお姉様と呼んでおります。 曲目は近代の作曲家のものが中心。もう伝統曲にカテゴライズされる作品ですが、彼女たちはその曲の可能性を最大に引き出していると感じます。マイナー(短調)の曲が多めなのは前作と同じで、Uppland曲に限らず様々な地方の曲を演奏しています。ソロ・二重唱あり。 泣く子も黙る可憐でパワフルな演奏はCDでも存分に楽しんでいただけることでしょう! 伝統性 ★★★☆☆ かっこよさ★★★★★ 演奏技術 ★★★★★ 民族音楽感★★★★☆ 全17曲 約50分 ブックレットはスウェーデン語、英語、フランス語 このCDのうちの4曲が彼女たちのHPから試聴できます! https://www.erikaochcecilia.se/musiken/ 関連CD Pärlor / Erika&Cecilia https://resonosound.thebase.in/items/26383345 Zeke / Cecilia Österholm https://resonosound.thebase.in/items/26383221 下に掲載している動画です(BASEショッピングアプリでご覧の方はこちらのリンクからご覧ください) https://youtu.be/6evh1nEAudE https://youtu.be/jKYRg1kthGU
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【惚れ惚れする擦弦デュオ】Pärlor / Erika&Cecilia【北欧CD】
¥2,600
フィドルのErika LindgrenとニッケルハルパのCecilia ÖsterholmのデュオによるCD。 1960~70年代に起こったスウェーデンのフォークリバイバル(フォーク音楽の再興運動)を、ニッケルハルパの生まれた町、ウップランドで過ごした彼女たち。当時は幼かった彼女らは二人とも音楽家の父を持ち、しっかりとそのエッセンスを受け継ぎながら、2人にしかできない演奏を聴かせてくれます。 トラッドから近現代の作曲、オリジナル、と幅広いレパートリーを収録。なんと言っても2人の相性の良さ、あるいは仲の良さから生まれる完璧なアンサンブルは圧巻です。2本の旋律楽器とは思えない音の厚みを生み出しています。 特徴的なのはマイナー(短調)の曲が多いことでしょうか。ファンシーなジャケットとは裏腹に非常にかっこいいアルバムに仕上がっています。 二人ともとにかく上手いのでかっこいいものが聴きたいならとりあえず選んで後悔はないかと。 Erika&Ceciliaの演奏はYouTubeで試聴できます。 オリジナル度★★★★☆ 勢い度★★★☆☆ 曲のバラエティ度★★★★☆ 民族音楽感★★★☆☆ アンサンブルの上手さ★★★★★ このCDのうちの3曲が彼女たちのHPから試聴できます! https://www.erikaochcecilia.se/musiken/ 関連CD Örhängen / Erika & Cecilia (彼女たちの2ndアルバム) https://resonosound.thebase.in/items/32134063 →Zeke / Cecilia Österholm https://resonosound.thebase.in/items/26383221 下に掲載している動画です(BASEショッピングアプリでご覧の方はこちらのリンクからご覧ください) https://youtu.be/h3t8a9wd4qw https://youtu.be/6evh1nEAudE https://youtu.be/jKYRg1kthGU
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【伝統に添える新しさと懐かしさ】Strängar & Blad / Lucas Scheffold & Helle Andersen【北欧CD】
¥2,800
ギターのLucas ScheffoldとベースのHelle Andersenによるデュオ。 ほとんどのトラックにゲストとしてクラリネットやサックスが混ざります。 わりと有名どころのトラッドを演奏しているのですがアプローチの仕方が独特というか、そもそもアコギとエレキベースの2人という組み合わせもフォークでは珍しいと言えばそうなのですが、面白い仕上がりになっています。 とても自然体な良いCDなのでのんびりしたいときに流すのですが、聴けば聴くほど発見があって聞き流せないのが唯一の難点ですかね(笑) ほんとに音が良いです、高音質という意味ではなく、音色が良いです。 …これ書いているのがベーシストなので細かい話をしますがエレキベースがプレシジョンベースというシンプルなピックアップ構造を持ったエレキベースを用いているのも面白い点です。プレシジョンベース特有の温かみのある音色でときにピエゾピックアップを搭載したウッドベースのようにも聞こえます。技術的に難しいことはしていないのですが(上手いんですけどね)、その最低限にして最大限の活躍を見せ、エレキ楽器でも違和感なく混ざれているのは北欧らしい音色を追求しているからなのだろうなと思いました。 すみません、話が逸れましたね。 4曲目には記載が無いですが一部にエレキギターを重ねていると思われます。 ゲストにギタリストがいないので多重録音でしょうか。 「やっていることは確かにフォークだけどその音色で聴いたことが無かった」みたいな録音なのがこのCDの面白いところかなと思っています。 聴きやすさ★★★★☆ 民族音楽感★★★☆☆ 独自性 ★★★★★ 伝統度 ★★★★☆ 全12曲 約45分 ショッピングアプリBASEからご覧の方は以下のURLから参考動画が見られます。 https://youtu.be/-zmfxicPyoo https://youtu.be/2M4pSp2CFzE https://youtu.be/Zj9ul3V8G70
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【デュオの可能性】Änglar / Maria Jonsson&Carina Normansson【北欧CD】
¥2,600
Maria JonssonとCarina Normanssonという二人のフィドル奏者のデュオアルバム。 二人ともそれは上手い人たちなので、演奏の質は間違いないです。今ではベテランの演奏家である二人ですが、レコーディング時1997年は今とはまた違う音楽性を持っていたのかなとも思います。 息の合ったフィドル2本というのは、旋律楽器2本とは思えない充実感を与えてくれますが、このアルバムもまさにその一つです。特に「そこでその音をぶつけてくるのか!」と言った面白さはこのアルバムの大きな特徴の一つではないでしょうか。 曲はトラッドが中心ですが、オリジナルかと思うようなかっこいいものが多く、楽しんで聴いていただけるかと思います。歌を歌っているトラックもまた良いです◎ オリジナル度★★★☆☆ 勢い度★★☆☆☆ 民族音楽感★★★☆☆ アンサンブルの上手さ★★★★★ 参考にMariaの演奏を掲載します。 関連CD →Efter Spelstina https://resonosound.thebase.in/items/26976175 下に掲載している動画です(BASEショッピングアプリでご覧の方はこちらのリンクからご覧ください) https://youtu.be/dmfUiI6eOos
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【アイリッシュCD】Ragairne / Seamus Begley & Jim Murray 【あたたかさ】
¥2,500
このCDのいわゆる帯のところに「農夫のアコーディオンおじさん、シェイマス」と書かれていて笑ってしまいましたが、彼の出身であるアイルランドのケリーという地域は農夫の間でその地方特有の特徴のある演奏を伝えてきたらしく、そういう意味で農夫のアコーディオンおじさん、と呼んでいるようです。一方ギターのジムは若手の中でもトップレベルのギタリスト。ナイロン弦を使っているのが特徴的。そんな年齢差のあるでこぼこコンビが、アイルランド音楽という共通言語で繋がっている温かさがこのCDを聴いたときの何よりも最初に思ったことでした。 ジグやリール、ホーンパイプと言ったアイルランドの代表的な音楽を散りばめつつ、ケリーのダンスチューンも存分に収録しています。それに加えてシェイマスがヴォーカルを担当した曲がいくつかあるのですが、ケリーでは今でもアイルランド語(ゲール語)が話されていて、曲もアイルランド語で歌われています。ブックレットに歌詞が載っているのですが、まるで読めないので笑ってしまいます。でも彼の声の良さもあるのでしょうが英語より何というかやさしく響いてきます。 トラディショナルな演奏でありながらも単調ではなく、どちらも主役を演じられている良い録音です。フィドルも笛もいないのは珍しいかも? アコースティックにアイリッシュを楽しみたいならおすすめです。 聴きやすさ★★★★★ 伝統性 ★★★★☆ 爽やかさ ★★★☆☆ 民族音楽感★★★☆☆ 全12曲 約50分 日本版解説付き 下に掲載している動画です(BASEショッピングアプリでご覧の方はこちらのリンクからご覧ください) https://youtu.be/dRBXyrnwtds https://youtu.be/cKEUGvUwgwo
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【ケルトCD】The Best of / Aly Bain & Phil Cunningham【爽やか】
¥2,200
スコットランド出身のフィドラー、アリと鍵盤からホイッスルまでマルチに演奏するフィルによる20年のデュオ活動から好きな曲を集めたベスト盤。(発売は2004年) 基本的には二人の演奏ですが楽器が変わると雰囲気もガラッと変わりますし、いくつかのトラックにはゲストミュージシャンも参加しているので飽きることはありません。曲のラインナップとしてはトラッドが約半分、オリジナルが半分という感じでFox Hunter’s Reelなどはセッションでもよく聴く非常に有名なアイルランドの伝統音楽です。 自分たちがどんな音楽を好きでいたのかを思い出させるため初期の録音も収録している、とブックレットの終わりに書いていて、このアルバムの中でも確かに大人びた演奏と若々しさを感じる演奏の両方が楽しめるなあ、と思っています。どちらにしても演奏技術は申し分ないですし、二人の息の合い方は素晴らしいです。ゲストにアコーディオンが参加しフィドル・ピアノ・アコーディオンというトリオになったときのサウンドもまた良くて、フィドルとアコーディオンが溶け合うように一つの音となって、ピアノもそれらと上手く混ざり合っています。どうしてもピアノの音って浮いちゃうというか、発音原理からしてフィドルと混ざり合うことはアコーディオンより難しいと思うのですが、彼の演奏では適度な役割分担と適度な融合で独自の世界を作り上げています。 聴きやすさ★★★★☆ 曲の幅広さ★★★☆☆ 爽やかさ ★★★★☆ 民族音楽感★★☆☆☆ 全19曲 約77分
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