-
【フィドル大集結!】Live / String Sisters【北欧・ケルトCD】
¥2,600
レソノサウンドについにDVDがやってきました! こちらはString Sistersという、女性フィドラーを集めたアンサンブルのライブDVDとなっております。やっぱり映像付きで聴くと色々違いますね! まずはメンバー紹介から Mairéad Ní Mhaonaigh — Irish fiddle, vocals (Ireland) Annbjørg Lien — Hardanger Fiddle (Norway) Liz Knowles — fiddle (USA) Catriona MacDonald — fiddle (Shetland, Scotland) Liz Carroll — fiddle (USA) Emma Härdelin — Fiddle, vocals (Sweden) アイルランド、スコットランド、スウェーデン、ノルウェー、アメリカと本当に各地から凄腕のフィドル奏者が集められていることがわかります。 ちなみに彼女たちが"Sisters"であるのに対し、サポートのバンドメンバーはMistersと呼ばれています。 David Milligan — piano (Scotland) Tore Bruvoll — guitar (Norway) Conrad Molleson — bass (Scotland) James Mackintosh — drums (Scotland) こちらも実力のあるミュージシャンたちで、"Sisters"の演奏を華々しく飾ります。 このDVDは2005年2月26日にノルウェーのドランメンシアターで行われたライブを録画編集したものになります。 収録曲数は全部で24曲!ライブとしても非常に満足感のあるものとなっております。 それぞれのルーツとなっている伝統音楽を弾いたり歌ったり、多国籍ながらもルーツを大切にしているという点では共通しているのか、見事なアンサンブルを奏でてくれています。 このDVDとは別のライブの映像ですが、参考動画を以下に掲載します。(アプリからご覧の方はURLをタップしてください) https://youtu.be/gUe1jA3a7_I https://youtu.be/hLMkJJpCJ1Q
MORE -
【バロックorフォーク?】Polski Dans / Höökensemblen【北欧CD】
¥2,800
スウェーデンの著名なミュージシャンたちが勢揃いしたようなこちらのCD。 Sven AhlbäckやVäsenのMikael Marinなど技術的には申し分ない面々が1600年代の音楽を23曲も演奏しています。 これがバロック音楽なのか、フォークミュージックなのかは捉え方次第。でもシンプルに良い音楽であることは間違いなし! 重厚な弦楽合奏の曲から歌曲、ゲストミュージシャンを迎えた笛の曲まで曲のバリエーションにも事欠きません。 ~~~ スウェーデンも西洋の一地域であるだけに、クラシック音楽とフォークミュージックの境目は曖昧な時代がありました。このCDでは古楽器も用いながら、しかしフォークのような装飾音を取り入れながら、どちらでもある音楽を奏でています。 ~~~ 重厚感 ★★★★★ 民族音楽感★★★☆☆ 演奏技術 ★★★★★ 全23曲 約63分
MORE -
【古楽的解釈論】silfver / silfver 【北欧CD】
¥2,800
フォークファン、そして古楽ファンの皆様、お待たせ致しました。 ジャケットに堂々と書かれたFolk / Baroque from Swedenが印象的で入荷したCDの登場です。 このCDはフォークフィドルやヴィオラ・ダ・モーレを演奏するPelle Björnlert ニッケルハルパのJohan Hedinに 古楽ミュージシャン2名、ヴィオラ・ダ・ガンバのNora Roll、バロックリュートのSven Åbergがコラボした面白い編成で、バロック音楽や伝統音楽を古楽的かつフォーク的解釈で演奏しているものとなっています。 ペッレはフォークミュージシャンではありますがオリジナル曲にはクラシカルな曲調のものも多く、やはり古楽への親和性も高いことがこのアルバムを通して感じられます。 スウェーデンの伝統曲は時々、とてもクラシック音楽のような表情を見せることがあります。特にスウェーデンでも南の方の音楽に多いです。そういった音楽性はかつて古楽が盛んに演奏されていたからなのか、それは定かではありませんが古楽好きなフォークミュージシャンは一定数いる印象です。彼らもまさしくそうで、ただお互いが好きなことをやったら結果として辿り着くところへ辿り着いたような運命のようなものを感じます。 クラシック音楽もフォークミュージックも好きな方にはおすすめのCD。 全21曲、約55分。 知る人いわく、結構レアな1枚らしいです。お見逃し無く。 こちらのCDはYouTubeで全曲の試聴が可能です。 https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_k7rngDbT-jJV9-6T5WlwFSXAlU4r8hDAc 関連CD→d'amore / Pelle Björnlert https://resonosound.thebase.in/items/26606605
MORE -
【伝統を識る者たち】Då och Nu / Stråkdrag【北欧CD】
¥3,000
スウェーデンの民俗楽器、ニッケルハルパを奏でる4人の集まりによって2020年にレコーディングされた「最新の」そして「伝統的な」アルバムです。 リーダー的立ち位置にいるNils Libergはスウェーデン中の伝統曲を集めて楽譜に起こし無料で閲覧できるようにしているサイト、Folkwikiの管理人でもあります。 Folkwikiはこちら→http://www.folkwiki.se/ 私も重宝しています。 そんな彼が中心にいるだけあって、曲のバリエーションは凄まじいです。 スウェーデンの中の様々な地域のみならず、ノルウェー曲まで。 解説は全編スウェーデン語ですが、慣れれば「誰の」「どの地域の」曲かは読めるようになります。私はスウェーデン語は読めませんが曲の紹介の文法はある程度フォーマットがあるのでなんとかなったりします。 Nilsともう一人のニッケルハルパ奏者Thorによって2019年にレコーディングされた前作がトラディショナルな演奏だったので、今回もその方向性で来るかと思いきや! 前作はこちら(https://resonosound.thebase.in/items/25862812) 今回の4人組はもちろん伝統曲を演奏し続けてきたグループの中の4人ではあるものの、曲のバリエーションは前述の通り、加えてアレンジも結構凝った仕上がりに。 有名な曲もあればNilsだからこそ知っているだろうという曲もあり、加えて数曲のオリジナル曲も演奏されています。 添加物は少なめながら、モダンさも感じる、非常にバランスの良いアレンジは、聴いているだけでも楽しいですが演奏をする人にとっても参考になることでしょう。 まさに、Då och Nu――Then and now――その時と今を繋ぐような傑作です。 ゲストとして、ニッケルハルパを通じて日本とスウェーデンを結んでいる音楽家、Louise Bylund(ルイース・ビュールンド)も参加しています。 いいですね、ニッケルハルパが4人いるグループのゲストにニッケルハルパを呼ぶあたり、いかに彼らがニッケルハルパを愛しているかが伝わってきます。 ニッケルハルパの音を楽しみたい、いろんな曲が知りたい、そんな方には特におすすめです。 好きな曲が見つかれば、その地方の曲を探ってみるのも面白いでしょう。 そのときはぜひYouTubeとFolkwikiで。 伝統度★★★★★ 民族音楽感★★★★☆ 曲のバラエティ度★★★★★ 演奏技術★★★★☆ 全22曲 約60分
MORE -
【華やかな伝統音楽】Den Nya Spisen / Spöket I Köket【北欧CD】
¥2,800
スウェーデンを中心とした総勢10名のミュージシャンが演奏する北欧~ケルト音楽の数々。 Polska, Schottisといったスウェーデンの伝統曲もあればアイルランドなどの伝統音楽でもあるJigやReelなども演奏しています。 10人もいると流石に編成が豪華。音圧もなかなかのものです。 特に、フォークの文脈に金管楽器が持ち込まれることは比較的少ないので、こういうアレンジがあるのか~!と、ジャズらしい和声の使い方と共に楽しめます。 ピアノが入るとやはりおしゃれで良いですね。 金管の音の柔らかさ、抜き具合は非常に心地良いです。 ボーカル入りの曲もあり曲調は軽快なものからしっとりした曲まで様々。 編成的にビッグバンドと形容していますが、特にジャズでは無いのでお気をつけを。 (ジャズっぽいコードが鳴っていたりはしますが) メンバーと編成はこんな感じ Nisse Blomster - feet, guitar Linnea Aall Campbell - fiddle Mads Kjøller-Henningsen - flute Lies Hendrix - melodeon Erik Bengtsson - double bass Emma Engström - piano Albin Lagg - trumpet Erik Larsson - clarinet Ella Wennerberg - trombone Henrik Büller - alto sax 全12曲 約55分 Spöket I Köketは『キッチンの幽霊』みたいな意味らしいです。 【こんな人におすすめ】 豪華なサウンドが好きな人、凝ったアレンジが好きな人、管楽器が好きな人、アイリッシュも北欧も好きな人 ショッピングアプリBASEからご覧の方は以下のURLから参考動画が見られます。 https://youtu.be/KDcgTCmsy0A https://youtu.be/yJIzoUS4dj4 https://youtu.be/R6W1yTzsJmY
MORE -
【アイリッシュ×オーケストラ】with RTE Concert Orchestra / Lúnasa【ケルトCD】
¥2,530
大人気アイリッシュバンドとして名を馳せるLúnasa(ルナサ)が舞台「リバーランド」のバッキングを担当した楽団、RTEオーケストラと共演したライブのアルバム。 今でこそ北欧音楽にどっぷりハマっている私も、民族音楽の入り口は確かLúnasaだったような気がします。 Lúnasaを簡単に紹介すると、ホイッスル・フルート、フィドル、イリアンパイプス、ギター、コントラバスからなる5人組のアイリッシュバンド。スピード感と爽やかさのあるアコースティックサウンドは1998年にデビューしてから不動の評価を得ています。 Lúnasaのみの音源を下に掲載しておきますね。 さてそんなLúnasaがオーケストラと共演。 民族音楽×オーケストラ(クラシック)は色々な方々がやっていますが……正直、民族音楽の良さが損なわれてしまうことも多く、アレンジャーや指揮者がどれだけ民族音楽への理解をしているかにかかってると言っても過言ではないと思います。 本作は前述の通り多様なジャンルとの共演を果たしケルト音楽との縁も深いRTEオーケストラではあるものの、何より特筆すべきは全曲のアレンジを担当した若手作編曲家、ナイル・ヴァレリーはLúnasaでイリアン・パイプスを演奏しているキリアン・ヴァレリーの兄にあたります。クラシックの文脈とアイリッシュの文脈を理解し見事に調和させたアレンジによって、Lúnasaの良さが損なわれること無く、適切なオーケストレーションをもって迫力や壮大さ、スケールが増した演奏はここでしか聴けない新しい境地と言えるでしょう。 凡庸な例えですが、映画音楽やゲーム音楽っぽく聞こえるときもあると思います。 それらは世界観を印象づけるために民族音楽風の旋律を用いることがあるわけですが……要するに、このCDこそがそれらのジャンルの人々の”やりたいこと”の結論なのではないかと。 もちろん、BGMではなくコンサートチューンなので選曲もアレンジも退屈せず聴けることでしょう。 下に掲載している動画です(アプリでご覧の方はこちらのリンクからご覧ください) https://youtu.be/5tdZk2rzJuY https://youtu.be/0uFqzKkXOdE モダン度★★★☆☆ 壮大さ ★★★★☆ 民族音楽感★★★☆☆ スピード感★★★★★ 全9曲 約50分 日本版 日本語解説ブックレット付き
MORE -
【北欧CD】 ARTOLOGY / JPP 【フィンランドの伝統】
¥2,800
SOLD OUT
説明しよう! JPPとは「Järvelän pikkupelimannit (ヤルヴェラ村の小さなペリマンニ≓演奏家たち)」という意味で名付けられた、フィンランド西部の音楽を現代に引き継ぐフォークバンドである。 ヤルヴェラ村の在るフィンランドの中央オストロボスニア地方のカウスティネンは、フィンランドの伝統音楽の最重要の地。そこでは音楽をお金のためではなく息抜きや楽しみ、そして特に冠婚葬祭のために演奏するペリマンニ(農村楽師)が、音楽の文化を紡いできた。この地方の結婚式ではMCのように使われる音楽が一番重要、とすら言う。 結成当初から人気を博していたJPP。 メンバーの増減はあったもののめちゃくちゃ上手いフィドルをメインにハーモニウム(足踏み式オルガン)とコントラバスがいるという伝統的な編成は変わっていない。 Arto Järvelä (violin) Matti Mäkelä (violin) Mauno Järvelä (violin) Tommi Pyykönen (violin) Timo Alakotila (harmonium) Antti Järvelä (acoustic bass) 今では彼らの子世代のペリマンニが育っているほどには時間が経ったものの、未だに彼らの与えている影響は計り知れない。 JPPは伝統的なカウスティネンの音楽を引き継ぎつつもスカンディナヴィアだけでなくアメリカやハンガリーなど様々な音楽の要素を取り入れたことで伝統と革新の両面を合わせ持った稀代のバンドとなった。 アグレッシブなフィドルが奏でるメロディの勢いとしかし仄暗さを感じる魅力的な音色はいかにもフィンランド音楽のフィドル、という感じがして良い。 それに加えて特筆したいのはハーモニーを重視した音楽性だろう。 オルガンのTimoがその中心を担っている、時に意外性を持っていて、でも何故か耳に馴染む和音の数々。その上手さには相変わらず唸らされてしまう。 メンバーそれぞれの活動が忙しくなる中、1998年の前作から8年ぶり、2006年にリリースされた本作は伝統曲は一切無く全曲がオリジナルかつアルト・ヤルヴェラの作品である異色のアルバム。しかし、これがまた名曲揃いで、聴けば聴くほど癖になる。他のJPPのアルバムと比べても、個人的には評価の高いアルバムである。 時々わけのわからない拍子が混ざったりわけのわからない和音が出てきたり(もちろん褒め言葉である)、そういうあたりのオリジナリティが子世代の代表的なバンドであるFriggを育てたのだろうなと、Friggをご存じの方は聴けば納得するだろう。 それでもフィドルの弓のビート感や旋法に伝統的な要素は多く残されている。 このように伝統音楽は形を変えつつ、しかし大切な物は失われないように、バトンが渡っていくのなら、北欧伝統音楽の未来は明るいのではないだろうか。 メンバーそれぞれの活動も調べると色々出会えておすすめである。 伝統性 ★★★☆☆ オリジナル性★★★★★ 民族音楽感 ★★★★☆ 演奏技術 ★★★★★ 全10曲 約50分 日本語解説付き 動画は収録曲では無いですがJPPらしさを感じる参考音源になるかと! (BASEショッピングアプリでご覧の方はこちらのリンクからご覧ください) https://youtu.be/9i-3wxSWIO8 https://youtu.be/5YIeE-KxGrc
MORE -
【フィドル×4=∞】On The Fly / Spelstina 【北欧CD】
¥2,800
1700年代末期、まだ女性の演奏家が珍しかった頃に名を残す音楽家、通称 Spelstina (Anna Cajsa Norman)に敬意を表し、女性の演奏家4名が集まって録音したアルバム。 全く同じコンセプトで作られたCD( https://resonosound.thebase.in/items/26976175 )が2006年にリリースされていますが、このCDはその中の3名と、新しく加わった1名の計4名のフィドル、ニッケルハルパ奏者によって演奏された2018年のアルバムです。 参加ミュージシャンは Åsa Andersson (Fiddle, Viola) Erika Lindgren (Fiddle) Carina Normanssoin (Fiddle) Josefina Paulson (Nyckelharpa, Fiddle) という今をときめくスウェーデンのフォークミュージック奏者たちになります。 選曲はSpelstina(Anna Cajsa Norman)の曲を中心にソロや歌を交えながらトラッドが14曲。 アレンジといい息の合い方といいめちゃくちゃ良いです。 これは全然フォークと関係ない話なのですが、例えば人が4人集まって音楽やろうとしたら全員別の楽器を持つイメージがありませんか?「お前ベースやれよ」なんて言われてベースを始める人がいたりなんかして。 そんな話もあり、楽器の種類の多さはCDの豪華さや充実度に直結すると思ってたのですが、北欧フォークの「4人いて全員フィドル」みたいなCDを聴くとその充実度に価値観が覆されました。筆者の個人的な思いを書いてしまいましたが、そんな気持ちになれる良いCDです。 伝統度★★★★☆ 勢い度★★★★☆ アンサンブルの上手さ★★★★★ 民族音楽感★★★☆☆ 収録曲の一つがYouTubeで見られます!
MORE -
【フィドルフィドルフィドル!】Efter Spelstina【北欧CD】
¥2,600
1700年代末期、まだ女性の演奏家が珍しかった頃に名を残す音楽家Anna Cajsa Normanに敬意を表し、女性の演奏家7名が集まって録音したアルバム。 SpelstinaというのはSpelman(player)の女性格だと思しき言葉で、Annaの別名でもあったようです。 Efter(After)、すなわち彼女の後に伝統が残っていることをタイトルと音楽が表しているのでしょう。参加ミュージシャンは Maria Jonsson, Åsa Andersson, Stina Hellqvist, Hanna lindblom, Erika Lindgren, Carina Normanssoin, Karin Hallqvist というすごい面々。なお全員フィドルを演奏します。(Mariaのみヴィオラダモーレ) Annaの遺した曲を中心に、合奏から彼女たち一人一人の実力を楽しめるソロまで、様々な地域の音楽性を楽しむことができます。 本当に全員めちゃめちゃ上手い人たちなので、音域がこれだけ被っているにもかかわらず感じられる音の厚みには飽きることがありません。アンサンブルも上手。 参加ミュージシャンを一人ずつ掘り下げていくだけでしばらくは楽しめるのではないでしょうか。 参考に同じコンセプトで作られたCDの演奏を掲載します。 メンバーは被っているものの完全に同じというわけではありません。あしからず。 https://youtu.be/H1bo7jNSAYI 伝統度★★★★☆ 勢い度★★★☆☆ 民族音楽感★★★☆☆ アンサンブルの上手さ★★★★★ 関連CD →Änglar / Maria Jonsson&Carina https://resonosound.thebase.in/items/26976527 →On The Fly / Spelstina (後の時代に同じコンセプトで作られたCD) https://resonosound.thebase.in/items/28866785
MORE -
【レジェンドの邂逅】Gubbskivan 【北欧CD】
¥3,000
とんでもないCDを入荷してしまいました… スウェーデン民族音楽の名だたる大御所たちが一堂に会しているライブのレコーディングです。 Eric Sahlström(ニッケルハルパ) Viksta-Lasse(フィドル) Bo Larsson(フィドル) Gunnel Viking(フィドル) Leif Alpsjö(フィドル、ニッケルハルパ) Curt Tallroth(フィドル、ニッケルハルパ、クラリネット) Sven Larsson(ハーモニカ) の7名です。 民族音楽、Eric Sahlström Instituteに名を残すErikを始め、サマースクールの講師で最年長の世代であるLeif Alpsjöや名曲を数多く遺したViksta-Lasseなどが集まって午後を過ごしています。 作曲家としても名高い人々ではありますがこのアルバムでは数曲のオリジナルを除いてはとても伝統的な音楽を演奏していてそれもまた貴重な部分になっています。 1979年のライブの録音ではありますが音質も悪くなく楽しそうなライブであることが伺えます。 スウェーデン音楽を聴き始めたい人にとっても、馴染みがある人にとっても非常に価値のあるCDであることは間違いありません。 今活躍している若き演奏家たち全てのルーツである彼らGubb(Old man)の演奏を、ぜひ。 伝統度★★★★★ 民族音楽感★★★★☆ 曲のバラエティ度★★★☆☆ 演奏技術★★★★★ レア度★★★★★
MORE -
【ニッケルハルパCD】carpe harpam / Fürstenecker Nyckelharpa Consort【合奏】
¥2,600
ドイツのAcademi Brug Fürsteneckでは年に一度International Days of Nyckelharpaという祭典が開かれ世界のニッケルハルパ奏者や製作家が集まります(スウェーデン以外にもたくさんいるんですよ…!) このアルバムはそのイベントで講師を務めたスウェーデン、ベルギー、フランス、イタリアの超有名奏者たちが合奏した講師演奏のライブ録音になります。 Ditte Andersson(Sweden), Didier François(Belgium), Annette Osann(France), Marco Anbrosini(Italy) …ね?すごいでしょう?(わかる人にはわかる) 大陸のニッケルハルパ奏者にはクラシックを演奏する人が多く、写真3枚目のブックレットに楽譜がチラッと映っているように、スウェーデンとはまた違う楽しまれ方をしています。 このアルバムでは伝統曲も弾かれていますが、ラヴェルのボレロが収録されていたりと、全体的にアレンジも含め弦楽アンサンブルのような響きを聴くことができます。 楽器が繋いだ多国籍なニッケルハルパ多重奏、ぜひお聴きください。 普段スウェーデン音楽を聴いている人はその違いが、そうで無い人はヴァイオリン属との響きの違いがわかることでしょう。 関連CD Live In Forlimpopoli / Nyckelharpa Network Orchestra https://resonosound.thebase.in/items/32445675
MORE -
【ニッケルハルパCD】Live In Forlimpopoli / Nyckelharpa Network Orchestra【合奏】
¥2,600
ニッケルハルパはスウェーデンのみならずヨーロッパ各地(その他アメリカ、もちろん日本にも!)に奏者がいますが、このCDはニッケルハルパの上手い人たちで構成されたオーケストラ、Nyckelharpa Network Orchestraによる2008年にイタリアで開かれたライブを録音した物になります。 メンバーの一部をご紹介 Marco Ambrosini, Renzo Ruggiero, Jule Bauer (Italy) Didier François (Belgium) Annette Osann (France) といった多国籍な面々でスウェーデンの奏者は一人もいません。 ニッケルハルパはスウェーデン発祥の楽器とされていますが、イタリアにも似た楽器がかつては存在していたという説もあり、彼らはニッケルハルパを用いてそれぞれの自国のトラッドやクラシック音楽を演奏しています。 クラシック的な、そして現代的な、と本人たちも言っていますがそのように多様なニッケルハルパの使われ方を感じていただけるアルバムになっているかと。 収録曲はバルトークのヴァイオリンデュオ曲の他、メンバーのオリジナル、イタリアのトラッドなど多岐に渡ります。 ニッケルハルパをスウェーデンの民族楽器としてではなく良い音のする一つの楽器として見たときに考えられる可能性を検証しているような感覚があります。伝統はある程度保たれるべきである反面、色々なことをする人たちがいて可能性と認知度は開拓される物ですし、メタルの世界にニッケルハルパを持ち込んでいる人もいるくらいなのでクラシック音楽を演奏するなんて逆に普通なのかもしれませんが、楽器だけが他の国に伝播したときに様々な変化を見せるのは純粋に面白い話です。 変わり種ですが悪くないCDです。ぜひ。 関連CD carpe harpam / Fürstenecker Nyckelharpa Consort https://resonosound.thebase.in/items/26339350
MORE -
【都会で楽しむ伝統曲】Puls / Stockholms Spelmanslag【北欧CD】
¥2,500
スウェーデン各地にSpelmanslag(スペルマンスラーグ)と呼ばれる演奏家の集まりがあります。特にフォークの盛んなダーラナやウップランドでは町ごとにそういった集まりがあり、地元の曲を演奏して楽しんでいます。その演奏を録音したCDというのも多く残されていて、その地域の音楽だけを聴けるので非常に勉強になるのですが、いかんせん土着のものという感じが強すぎて半分くらい聴くと飽きてしまう部分は多かれ少なかれあるのではないかと個人的には思います。 そんな中でこちらは流石首都ストックホルム。列車が駅に到着する音からアルバムがスタートします。CDジャケットもスペルマンスラーグのCDの中ではだいぶファッショナブル。都会っぽさを漂わせています。 音楽性としては、文化の交流が起こる都市部なので「ストックホルムの伝統的な音楽」というよりは「スウェーデン中の様々な伝統曲を集めてみました」という感じかなと思います。だから飽きにくく、オムニバスCDとして楽しめるかと思います。 曲の解説がスウェーデン語のみなのが残念ですが、どの地方の音楽かは書かれているのでそこだけでも読めれば掘り下げていけるかと! 編成はニッケルハルパはおそらくおらず、フィドル軍団とアコーディオンやギター、ベースと言った伴奏楽器という典型的な編成でありつつ、笛のみで収録されたトラックがあったりと、ただのライブ録音ではなくコンテンツとしての面白さは考えられているのではないかと。 全26曲、充実の1時間ちょっとです。 伝統度★★★★☆ 爽やか度★★☆☆☆ 曲のバラエティ度★★★★☆ 民族音楽感★★★☆☆
MORE -
【北欧CD】i stöten / Falu Spelmanslag 【一体感のある合奏】
¥2,500
スウェーデン民族音楽の聖地の一つダーラナ地方にあるFalunという地域のSpelmanslag(音楽家の集まり)によるライブレコーディング。スウェーデン各地にSpelmanslagは存在するのですが、その地域の音楽を演奏して楽しむのがコンセプトなので、アレンジなどに凝っているものは比較的少ないように思います。 しかし、このCDではアレンジの観点で頭一つ抜けていて、フィドル軍団にアコーディオンやベースが加わる典型的な編成でありつつも、メロディとハモりのバランスや、曲の展開(盛り上げ方)、本来曲にないイントロをつける、など音楽的に楽しめる工夫が数多くなされていて、フィドルの人数の充実度からフォークなオーケストラのように聞こえることも。 手を出しにくいジャンルかもしれませんが、掘り出し物の良いCDなのではないかと。 地域性の高い録音の中でも自信を持っておすすめできるCDです。 伝統度★★★★☆ アンサンブルの上手さ★★★★★ 民族音楽感★★★★☆ 曲のバラエティ度★★★☆☆ 関連CD →Puls / Stockholms Spelmanslag https://resonosound.thebase.in/items/27043415
MORE -
【北欧CD】Lästringe låtar【南スウェーデンを感じる】
¥2,500
ストックホルムの南側、バルト海沿岸の地域であるLästringeの音楽家たちによる伝統音楽の録音。たくさんのフィドルにトラックによって異なる楽器が加わります。ギターやオルガン、クラリネット、珍しいところではマンドリンなど… 全体的に聴きやすい良いCDになっているのですが、特筆すべきはリズム(ダンス)のヴァリエーションでしょうか。Engelska(イングランド由来のダンス)やHambopolkett、Hamburskaなどは他のCDではあまり見かけないダンスです。そういった単語がわかるとYoutubeでの検索も捗りますから、タイトルが詳らかなCDは良いCDだと個人的には思っています(笑) ソロがあったり伴奏楽器が変わったりと飽きない工夫がされている点もポイントが高いです。 地味だけど勉強になるし質は良い、そんなCDです。ぜひ。 伝統度★★★★★ 曲のバラエティ度★★★★☆ 民族音楽感★★★★☆
MORE