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【セロ弾きのラヴェル】Caroline Lavelle【英国CD】
¥2,200
イギリス出身のチェリスト兼シンガーソングライター、キャロライン・ラヴェルのCDを入荷しました! アイルランド人を母に持つキャロライン・ラヴェルは恵まれた音楽環境の中に生まれ、母方の祖父はかつてエルガーとも親交の深かった指揮者でした。ロンドン郊外のサセックスやアフリカで幼少時代を送ったラヴェルは6歳でチェロを学び始めます。高校卒業後、王立音楽院でもクラシック音楽を学びますが、そのうちにデヴィッド・ボウイの熱烈なファンとなっていたこともあり、チェロ奏者としてポップ・ミュージックの世界へ。 イギリスの王立音楽院で学んだ豊かなチェロの音と、ハスキーな声質は落ち着いた気持ちになれることでしょう。 CDは2種類あり、2002年発売のBrilliant Midnight 2.0と2004年発売のA Distant Bellです。 どちらもおすすめではありますが、Brilliant Midnight 2.0の方がバラエティに富んだ印象、A Distant Bellの方は方向性がある程度決まっているように感じました。 多くの曲にストリングスやピアノ、そして彼女のチェロが添えられていて、オーケストレーションを楽しむことができる点も◎ 歌声は決して張り上げることなく、囁くように歌うので癒し系の歌が好きな人には非常におすすめできるCDになっております。 以下は参考動画です。 ショッピングアプリからご覧の方はこちらのリンクからご覧ください。 https://youtu.be/tVIWdwLwO1Q https://youtu.be/zjyKc1d_uRE
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【フェロー諸島の歌姫】Human Child / Eivør【北欧CD】
¥2,640
デンマーク領フェロー諸島の女声ヴォーカリスト、アイヴォールの2007年の作品。 フェロー諸島は人口5万人に満たないにも関わらず音楽とダンスが盛んな伝統を持っています。そのフェロー諸島で生まれ育ったアイヴォールは2004年に歌による貢献から「その年のフェロー人」に選ばれている世界的なアーティストです。 様々な声質を操る彼女の歌声は伝統的というより、純粋なシンガーとしての魅力の方が強いでしょう。しかしその裏付けとして、フェローの伝統音楽が根付いていることも確かです。 本作ではドーナル・ラニーのプロデュースのもと、多くのアイリッシュミュージシャンが参加しました。1曲目でバグパイプが使われているのもその表れでしょう。ギター、ピアノ、パーカッション、様々な楽器たちが彼女の歌声を彩っています。 音源はこちらのサイトから試聴が可能です。 https://eivor.bandcamp.com/album/human-child オリジナル度 ★★★★★ 曲のバラエティ度★★★★☆ 民族音楽感 ★★☆☆☆ 全10曲 約50分
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【Hummelと歌】Sancta Simplocitas / Erik Hector【北欧CD】
¥2,700
皆さんはHummelという楽器をご存じでしょうか。 ツィターの仲間で、テーブルに楽器を置いてピックで演奏する…西洋の大正琴のような楽器です。スウェーデンでは18世紀頃、南スウェーデンを中心に普及した楽器と言われています。ヘッドがバイオリンのように渦巻きになっているところが特徴的ですね。 このCDではそんなHummelのために書かれた曲や宗教歌をHummel奏者の第一人者であるErik Hectorが演奏しています。 Hummelのソロから、歌の伴奏としても使われてきた伝統的な用法を楽しむことができるCDです。一部のトラックではマルチインストゥルメンタリストのJonas Åkerlundが笛やセックピーパで曲を彩ります。 珍しい楽器がお好きな方、Hummelをこの機会に押さえてみてはいかがでしょうか。 参考音源としてHummelの動画を添付します(演奏者は別の方になります) https://youtu.be/p6L5V14ldtw https://youtu.be/MkJA5o9VaMQ
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【失われかけた音楽】Wesslén / Markus Svensson【北欧CD】
¥3,050
Markus Svenssonはニッケルハルパの上手い人を集めて構成されたNyckelharporkesternのアルバム全てに参加していることや、フォークミュージックのサマースクールでは講師を務めていることから、技術のみならず人柄まで評価の高い人物。 そして2019年に発売されたこのアルバムはマルクス初のソロアルバムなのですが、コンセプトがやや複雑なためCDの裏に書かれていたスウェーデン語の文章を大ざっぱに訳してこちらに記載します。 ―― ”このアルバムはMatts Wesslénによって記録された音楽をコントラバスハルパ、シルベルバスハルパで録音したものです。 Matts Wesslénは1812-1878の間、Upplandの教会のオルガン奏者そして鐘を鳴らす仕事をして暮らしていました。その傍らで彼は民族音楽にも強く惹かれていて、シルベルバスハルパ(古い時代のニッケルハルパ)の演奏家でもありました。 19世紀の有名なニッケルハルパ奏者であるByss-CalleはWesslénの暮らすÖsterlövsta教区から約25キロ北のÄlvkarleby地方で活躍していました。Wesslénは民族音楽の記録において多大な貢献をした人物で、その記録のうちのいくつかはByss-Calleにちなむものです。 1869年に、記録された資料は出版のためGävleへ送られますが、不幸にも街全体が被害に遭うほどの大火事によって原典は焼失してしまいます。 Wesslénは記憶から新しい記録を作り、これらは1879年にA.G.Rosenberg版の「420SvenskaDanspolskor」として出版されました。 Rosenbergは、当時一般的だったピアノのために曲をアレンジしてます。RosenbergがWesslénのオリジナルの記録にどれほど忠実であるかは定かではありません。 Wesslénの記録した94曲は小冊子にまとめられています。 記録された曲のほとんどはUppland地方のものですがGästrikland, Dalana, Ångermanland地方のものもあります。 Byss-Calleによるとされる曲を除いて、どの演奏家にちなむものなのかの記述はなく、曲名もないのでこのCDでは○○ efter Wesslénと呼んでいます。 メロディに名前がないのはこの時代にはよくあるケースで、A.G.Rosenberg版に割り振られている番号も同時に記載していますが、こう言った音楽は当時の典型的なスタイルの音楽であり、スウェーデンの様々な地域のフィドラーのための本から同じメロディが見つかっています。” ―― といった来歴のあるMatts Wesslénが残した曲を中心に、古い時代のニッケルハルパを使って録音したCDです。これは資料的価値がとても高いと言えるでしょう。 ニッケルハルパの種類についてはこちらにまとめてあります →https://www.resono-sound.com/nyckelharpatypology/ そもそも消えかけた音楽を残した人がいて、それでもCDに収める人は少なく、マルクスの手により再び生き返った、そんなようにすら思います。 余談ですがJ.S.Bachの曲はメンデルスゾーンが再発見しなければずっと埋もれたままになっていたのではないか、なんて話もあります。 フォークミュージックを楽譜に起こすことは未だに賛否両論の分かれるシビアな分野ではあります。しかし、それでも、消えるよりは残した方が、と個人的には思っています。 曲はその時代の曲なので、ドローン音(音程を動かさず鳴らし続ける音)が活躍する、土着の趣き漂う曲が中心です。 ただ、マルクスはとても綺麗な音で演奏する奏者ですので、こういったコンセプトの古い音楽を集めたCDの中ではかなり聴きやすい部類になります。 いや、本当に綺麗だな…と聞き返す度に思います。 古楽っぽい方向性では無いです。 丁寧な演奏で、およそ200年前に愛されていた音楽と出会えるなんて、ちょっと夢物語を感じます。 長くなりましたがモダンニッケルハルパには無い魅力を味わうのに最適なCDです。ぜひ。 伝統度 ★★★★★ 民俗音楽感★★★★☆ 曲の珍しさ★★★★★ 演奏技術 ★★★★★ 聴きやすさ★★★☆☆ 全17曲 約45分
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【透き通る歌声】Te Berga Blå / Ulrika Bodén【北欧CD】
¥2,800
Ulrika Bodén(ウリカ・ボデーン)のCDが入荷しました! こちらは2016年にリリースされたもので、2020年12月現在の最新作です。 スウェーデンのツインヴォーカルフォークバンド、Ranarimのヴォーカルとしても有名な彼女の歌声はどこまでも透き通り、それはまるで冷たく乾いた北欧の空気のよう。 1曲目に収録されているのは伴奏もいない、完全な歌のソロ。 これは牛を呼ぶときに歌われる伝統的な歌を引用しています。 他の曲ではニッケルハルパ、ギター、ハープギター、パーカッション、古楽器など様々な楽器が登場し、雰囲気の異なる音楽を楽しむことができます。 前述のRanarimは比較的、民族音楽感が少なめでキャッチーな曲が多いですがこのアルバムでは全体的に民族音楽っぽさを感じることができます。 歌は器楽よりも前から人々が語り継いできたものでもありますが、このアルバムも曲によっては中世音楽や古楽のような趣きが漂います。 しかしポップにアレンジされた6曲目などもあり、ヴァリエーション豊かな曲でウリカの歌声を楽しめるお得なアルバムかと。 ニッケルハルパのNikras Roswallをはじめ共演している演奏者も豪華です。 全14曲 約40分 ブックレットは英語併記あり 【こんな人におすすめ】 歌物が好きな人、女声ヴォーカルが好きな人、中世音楽が好きな人 ショッピングアプリBASEからご覧の方は以下のURLから参考動画が見られます。 https://youtu.be/iCU__C7gr3w https://youtu.be/zZVZEmy2S9w
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【芳醇に香るハープ】Voice of Sylva / Mari Tanaka 【ケルトCD】
¥2,750
当店アイリッシュハープ講師の田中麻里さんによるソロアルバムがついに発売! 麻里さんのハープは癒やしの音色だと私は思っています。 もちろん様々なステージに立つ麻里さんは演奏する曲によってその音色を使い分けているわけですが、こちらのアルバムの収録曲は甘く芳醇に薫るアイリッシュハープの音を楽しめるような曲が中心に収録されています。 アイルランドのトラッドが5曲、スコットランドのトラッドが3曲、アイルランドの伝説的なハープ奏者 Turlough O'Carolanの曲が3曲、その他2曲の計12曲収録。 聴いて楽しむのはもちろんのこと、有名どころも多く収録されているためアイリッシュを演奏したい人にとっての教科書にもなることでしょう。 いやはや、また良いCDが一つ誕生してしまいました。 このCDを聴いて、ハープを弾いてみたいと思った方は当店でレッスンが受けられますのでアフターケアも万全です。 口当たりは柔らかくもふくよかに香りが広がるワインのような、ソロアイリッシュハープの豊かな響きをお楽しみください。 田中麻里さんHP https://www.harptanakamari.com/?fbclid=IwAR15qT76W5DJsFqN4S5r4yM7tFEYEVIO-1HVxS82E2pKMQe8QGL3c1CRPj8 photo:本多晃子 Instagram→https://www.instagram.com/akikohondalyricolor/?r=nametag&fbclid=IwAR1jmW-sDLKEnMuInOsCTTqBz8_OE39osoLIzFLsUYWqN7BSs7dw885vAc0
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【ケルトCD】Bold / Catriona Macdonald【シェットランド諸島】
¥2,500
カトリオナ・マクドナルドはスコットランドのシェットランド地方の実力派フィドラー。 シェットランド地方と言えばスコットランド本土の北東に位置する諸島で、一帯をデンマークが統治していた時代にデンマーク国王からスコットランド国王へ娘の結婚祝いの一環で贈られました。そんな来歴のあるシェットランド伝統音楽はアイルランド音楽に見られるリールなどの形式を取り入れつつも、またスカンジナヴィア諸国(特にノルウェー)との交流を続けていきながらシェットランド諸島独自の音楽を作り出しました。バグパイプやハープなどは取り入れず、もっぱらフィドルを使うのも一つの特徴かもしれません。 本作はフィドラーのカトリオナのソロ名義ではありますが、全編通してギターとパーカッション、トラックによってピアノ、ベース、オルガンが参加しているのでバンドサウンドで楽しんでいただくことができます。 曲目はシェットランド伝統音楽に違いないのですが、アレンジがおしゃれで様々な音楽の要素を組み合わせて伝統音楽をより面白い物にしています。ギターのトニー・マクナムスはギタリストとしての評価も高いですがこのアルバムの立役者はパーカッションのジェームス・マッキントッシュなのではないでしょうか。バンド全体を心地良く引き締めている良いドラムです。 フィドルの上手さは書くまでもないので最後になってしまいましたが、ノリの良さだけでなくじっくり聴き込める良いアルバムです。 聴きやすさ★★★★☆ 曲の幅広さ★★★★★ 民族音楽感★★★☆☆ 演奏技術 ★★★★★ 全15曲 約45分 日本語解説付き 下に掲載している動画です(BASEショッピングアプリでご覧の方はこちらのリンクからご覧ください) https://youtu.be/RhtlKwtlf3c
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【ケルトCD】Driftwood / Eddi Reader 【名シンガーソングライター】
¥1,800
スコットランドのシンガーソングライター、Eddi Readerの6thアルバム。(2001年発売) 歌唱力のみならず作曲の幅広さに定評のある彼女はアコースティックギターとヴォーカルを担当。ポップスとして形作っているバンドの演奏も時々に応じて違った表情を見せるので曲のバラエティには文句なし!
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【ケルトCD】Out To An Other Side / Liam O'Flynn 【イリアンパイプスの音色】
¥2,200
イリアン・パイプスとはアイルランドで古くから演奏されてきたバグパイプの一つ。 楽器について詳しくは「ケルトの笛屋さん」のページをぜひご覧ください! https://celtnofue.com/instrument/celtnofue/instment_detail---id-194.html Liam O'Flynn(リアム・オフリン)はイリアン・パイプスの名手。 バグパイプというと先入観的に粗野な大音量の演奏を想像してしまうかもしれませんが、彼の演奏はとにかく「柔」であり、それこそが他の奏者と一線を画している大きな違いかと。 このアルバムは1993年発売のソロとしては3枚目のアルバムになりますがかくあるアルバムの中でも非常に評価が高いです。イリアン・パイプスの力強くも甘美な音色を彩るギターやオーケストラなど様々な楽器の数々。ヴォーカルを招いた歌物のトラックもあり、バラエティ性も文句なし。 アイルランド音楽と培われてきたイリアン・パイプスの歴史を最高の奏者の演奏で楽しめる1枚です。ぜひ。 伝統性 ★★★★☆ バラエティ性★★★★☆ 聴きやすさ ★★★★★ 全11曲 約50分 日本版解説あり 下に掲載している動画です(BASEショッピングアプリでご覧の方はこちらのリンクからご覧ください) https://youtu.be/R49jSnY9rpc https://youtu.be/oGNc7E-mTM0 https://youtu.be/OUL5S7akT1c
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【レジェンドを知り、レジェンドとなる者】Tidlöst(Timeless) / Leif Alpsjö【北欧CD】
¥2,600
Leif Alpsjöはニッケルハルパ奏者ですが毎年夏になると世界のニッケルハルパ奏者の集まるサマースクールを開催しています。ゆえに彼を師匠に持つ奏者は世界中に存在していて、非常に偉大な奏者の一人と言えるでしょう。 現代のニッケルハルパの普及に大きく貢献した Eric Sahlström が生きていた頃に共演している他、楽譜集の編纂に携わっており、今生きているニッケルハルパ奏者の中でも有識な方です。 YouTubeでは自身のチャンネルで曲をゆっくり弾き教えてくれています。 このアルバムではLeifの弾くニッケルハルパ+オルガン、ギター、ピアノのうちいずれかというデュオの形式で録音されていて、これでもか!と定番のスウェーデン伝統音楽がたっぷり21曲も収録されています。スウェーデンの伝統音楽がどんなものか、まず伝統的な演奏で聴いてみたい!と言う方には特におすすめのアルバムです。一部の曲は前述のYouTubeチャンネルで教わることもできちゃう万全のアフターケア! 伝統度★★★★★ 癒やし度★★★☆☆ 民族音楽感★★★☆☆ 演奏技術★★★★★ 【関連CD】 Gubbskivan (若かりし頃のLeifがEric Sahlströmたちと共演しているCDです) https://resonosound.thebase.in/items/26337806 ショッピングアプリBASEからご覧の方は以下のURLから参考動画が見られます。 https://youtu.be/OK2diQ_VjN8 https://youtu.be/nXEfSfAHvh0
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【ニッケルハルパ界の伝説】Spelmansglädje / Eric Sahlström【北欧CD】
¥3,570
SOLD OUT
ニッケルハルパの革命児、エリック・サールストロムの独奏が30曲も詰まった大変貴重なCD。 1977年、晩年の彼のライブの録音ですがこの年代の録音にしてはノイズや観客の雑音も少なく、トークも曲名を言う部分以外は編集されているので演奏に集中して楽しむことができるでしょう。 エリックはそれまでダンスの伴奏のための音楽でしか無かったニッケルハルパの曲を、演奏として聴かせるための曲まで引き上げた人物の第一人者です。 お聴きいただければわかるのですが、まずとても演奏が上手く、また、現代の演奏家がこぞって演奏したがるような魅力的な作曲家でもありました。 特に2曲目 Beethovenspolska 6曲目 Trollrikepolska 11曲目 Akademipolska などは聴くだけでその技巧が感じられることでしょう。ですが、いや、だからこそ、現代の奏者の心をも掴み、もはや伝統音楽と同じ立ち位置のレパートリーにいるのです。 タイトルはエリックの代表曲「Spelmansglädje(演奏家の喜び)」から引用されたもので、アルバムの中でも1曲目に据えられています。 レジェンドがレジェンドたる所以を、ぜひこのCDで。 (上で書いた曲名をYouTubeで検索すると本当に様々な奏者が演奏している動画を見ることができますのでぜひ検索してみてください!) 伝統度★★★★★ 演奏技術★★★★★ 民族音楽感★★★☆☆
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【かっこよさと伝統性】Återvunnet / Ditte Andersson【北欧CD】
5%OFF ¥2,470
5%OFF
Ditte Anderssonは近年まで民俗音楽学校の講師も務めていたニッケルハルパ奏者。 このCDではその音楽性をいかんなく発揮しています。 タイトルの Återvunnet は Recycling にあたる言葉。伝統音楽をDitteの解釈で新しく再生している、そんなCDに仕上がっています。 ギター伴奏の曲やそれにニッケルハルパの裏メロが加わった曲もあるのですが、ギターは有名なフォークバンド Väsen のRoger Tallrothですし、ニッケルハルパは同じくOlov Johanssonだったりして、メンバーも豪華。ピアノ伴奏があるのは比較的珍しいかも。 なおピアノ伴奏とギター伴奏は半々くらいの割合で、ソロのトラックはありません。 加えてDitte自身が歌っている歌物もあるのですが、そちらはとてもポップな仕上がりに。 ポップやジャズを感じさせるピアノのプレイングとのコラボも必聴です。 ブックレットはスウェーデン語と英語の両方が載っています。ありがたいですね。 バラエティに富んだ19曲、このCDは買って損は無いと思いますし非常にお買い得かと! 爽やか度★★★★☆ 民族音楽感★★☆☆☆ 演奏技術★★★★★ Ditte Anderssonの演奏はYouTubeで聴くことが可能です。
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【洗練されたニッケルハルパ】Niklas Roswall 【北欧CD】
¥2,600
Nyckelharpa Orchestra(通称NHO)や歌物のバンドとして名を博すRanarimでニッケルハルパを演奏してきたNiklas Roswallのソロアルバム。ソロと言っても別の奏者とコラボしているトラックが多く、飽きずに聴くことができます(しかもコラボ相手もめちゃ上手い)。 彼のすごさは聴けばわかる美しい音色。もちろん技術もものすごいのですが、綺麗な曲を美しく弾くことに関しては武器であり大きな特徴の一つでしょう。 選曲もその武器を存分に活かした綺麗な曲が多く、素敵なCDに仕上がっています。 オリジナル度★★★☆☆ 癒やし度★★★★☆ 民族音楽感★★★☆☆ 演奏技術★★★★★ 参考動画
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【日本のニッケルハルパは彼とともに】Puma / Peter Hedlund【北欧CD】
¥2,600
ニッケルハルパの聖地Upplandで生まれた彼はスウェーデンを代表するニッケルハルパ奏者の1人です。1992年の夏、ニッケルハルパの世界チャンピオンのタイトルを獲得して以来、Pumaの愛称で親しまれています。 このアルバムでは近現代の作曲家の作品を中心に25曲を収録。彼のソロもあれば、フィドル、ニッケルハルパ、ギター、チェロなど様々な楽器とのデュオも多く、多様な編成で彼の音色と演奏を堪能することができるでしょう! 選曲も有名どころが多く、あらゆる観点から参考になるCDかと思います。 また、日本、特に関東で早くからニッケルハルパを始めた人たちはYouTubeも無い時代ですから、みなPumaのCDをよく聴いていたと言っていました。関東で流行っている曲はPuma由来の曲も多かったり。 ニッケルハルパの良さを存分に引き出した美しい音色をお楽しみください。 伝統度★★★★☆ 民族音楽感★★☆☆☆ 演奏技術★★★★★ Peter Hedlundの演奏はYouTubeで試聴することができます(この曲も収録されていますよ!)
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【艶やかな調べ】d'amore / Pelle Björnlert【北欧CD】
¥3,200
フィドル系の楽器を弾きこなす名手、Pelle Björnlertのソロアルバム。とはいえ、ゲストミュージシャンはニッケルハルパ、フィドル、チェロ、ヴィオラダガンバと多様なので飽きること無く聴くことができます。 タイトルのd'amoreの通り全編にわたってヴィオラ・ダ・モーレという共鳴弦の付いたバイオリンを演奏します。フィドルとはまた違った艶やかな音はPelleの手によってさらに魅力的な物へと進化しています。 曲はオリジナルが多いのですが、Pelleのオリジナルってすごく絶妙で、トラッドっぽいかと思いきやクラシックぽいような気もするし、しかしそれはスウェーデン伝統音楽がそもそもそうとも言えるし、なんてことを考えているうちに引き込まれてしまう、聴けば聴くほど癖になるタイプの曲かなと思います。 このアルバムの特徴として、11トラック目が「pause」と書かれた無音のトラックであること。LP盤がアルバムを作るときに最も可能性のあるものだった、という彼の考えを元に、A面からB面に変える、必要な「間」が用意されています。 それだけ、曲順なども配慮されたアルバムと言えるでしょう。 ヴィオラダモーレ、及びPelleの演奏はYouTubeで聴くことができます オリジナル度★★★★☆ 民族音楽感★★★★★ クセになる度★★★★☆ 演奏技術★★★★☆
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【弘法筆を選ばず】NITTONBUNDA / Anders Löfberg【北欧CD】
¥3,010
SOLD OUT
彼、Anders Löfberg(アンデシュ・レフベルグ)はフィドルの他にチェロ、コントラバス、ハーディングフェーレ(ノルウェーの民族楽器)、ハーディングダモーレ(共鳴弦付きフィドル)などを弾きこなすマルチプレイヤーで、このアルバムではチェロ、ハーディングフェーレ、ハーディングダモーレの3種類の楽器を使っています。 このCDはソロもしくはゲストの奏者を伴って伝統曲とオリジナル曲を演奏しているアルバムですが、特筆したいのは彼のチェロの演奏。多くのチェリストはクラシックな演奏をすることが多いのに対して、彼のチェロは低音のフィドルの如く、民族的な旋律楽器として響きます。これには新しく気付かされるものがありました。 その一つの理由として、変則的なチューニングを厭わずに使う点が挙げられます。ブックレットを見るとチューニングが描いてあるのですが、曲に合わせて驚くようなチューニングを実践しています。 演奏はもちろん上手いですし、ソロアルバムでありながら様々な楽器の音を聴くことができるお得なアルバムとなっています。 彼の演奏はYouTubeでお聴きいただけます オリジナル度★★★☆☆ 勢い度★★☆☆☆ 曲のバラエティ度★★★★☆
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【癖になる濃さ】Oxögon / Daniel Pettersson【北欧CD】
¥2,600
今回ご紹介するのはニッケルハルパ奏者、Daniel Petterssonのソロアルバム。 特筆すべきなのは使用している楽器で、3枚目の写真に写っている古いタイプのハルパを使用しています。 コントラバスハルパ、そしてムーラハルパ、そう呼ばれている楽器は半音階に鍵盤が並んでいなかった時代の物で、常にドローン弦という同じ音しか出せない弦を鳴らしながら演奏するスタイルは、スウェーデン音楽の中でも古い様式に基づくものです。 従って演奏されている曲も他のCDよりもある種古めかしく、いかにも民族音楽、という響きを聞かせてくれています。 タイトルのOxögonはローマのパンテオンのドームの頭頂部に空いている円形窓のことを指す言葉の複数形で、ひっくり返すと顔に見えることでおなじみの(おなじみなのか?)楽器に空いているサウンドホールにちなんでいるようです。 民俗感がありながらも丁寧な演奏の良いCDに仕上がっています! こういうスウェディッシュもあるんだな、という発見を、ぜひ。 Daniel Petterssonが演奏している参考音源です(この曲が収録されているわけではありません)↓ https://youtu.be/acFz1SyUtIg 伝統度★★★★★ 民族音楽感★★★★★ 勢い度★★★☆☆
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【コントラバスの暗躍】Strömgubben / Mats Thiger【北欧CD】
¥2,600
riksspelman(公認民俗音楽家)の称号を持つフィドル奏者、Mats Thigerが中心となったアンサンブルを収録したCD。 参加ミュージシャンは Mats Thigar (Fiddle) Per-Olof Swing (Contrabass) Tove Stenberg (Fiddle) Karin Andersson (Fiddle) Mats Håkansson (Accordion) という布陣。とはいえ全曲を全員で弾いているわけでは無く、ソロから最大で5人全員での演奏をトラックごとに楽しむことができます。 ここで注目したいのが、この中から2人で演奏するとしたら大抵の場合フィドルとアコーディオンを選ぶと思うのですが、なんと18曲のうち9曲がフィドルとコントラバスのデュオで演奏されています。なんならコントラバス奏者がアレンジもしていて演奏においてかなり主導権を握っているところも非常に興味深いところです。 全曲トラッドで、スウェーデンの南の地域Smålandの曲が多く収録されています。 艶やかなフィドルの音に豊かな低音が加わったときの満足感や音の厚みを楽しめる良いCDです! フィドルのMatsとアコーディオン、コントラバスが同じ奏者の動画を参考に掲載します
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【セックピーパの響き】med pipan i säcken / Olle Gällmo【北欧CD】
¥2,600
SOLD OUT
スウェーデンの伝統的な楽器でバグパイプの一種に säckpipa(セックピーパ) という楽器があります。このアルバムではセックピーパのriksspelman(国民民族音楽家)であるOlle Gällmoが伝統的なスウェーデンの音楽を25曲も演奏しています。 セックピーパについてはこちら https://www.resono-sound.com/2021/04/13/post-1657/ ~~~ Gällmoは1991年にスウェーデンのセックピーパの伝統の研究を開始し、以来、コンサート、コース、ワークショップ、講義、楽器を網羅したWebサイトを通じて、スウェーデン国内外でこの楽器の重要な支持者の1人になりました。 ~~~ このアルバムでは伝統的な1ドローン、1チャンターの楽器と2ドローンの現代的な楽器の両方を使い分けていて、かつ歌やもう一人のセックピーパ奏者や時には12弦ギターを交えて飽きない工夫がされています。 なかなかセックピーパだけを聴く機会というのは無いと思いますのでぜひこのCDでお楽しみください。 伝統度 ★★★★★ 民族音楽感★★★★★ レア度 ★★★★★ 下の動画はトレーラーになります! ぜひご覧ください♪
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